Morpho 日本語メッセージ¶
2010年夏頃、知り合いに頼まれて Morpho の日本語メッセージファイルを 作成して開発チームにフィードバックしたことがある。おそらく Morpho 1.8.0 から 1.9.0 にバージョンアップする時だったと思う。 その時以来、更新もフィードバックもしておらず、開発側の事情も知らないが、 作業手順を残しておく。
なお、2015年3月時点で Mac OS 10.9 上で再確認した。
手順¶
ソースコードをリポジトリから取り出す。
$ svn co https://code.ecoinformatics.org/code/morpho/trunk morpho_src
メッセージファイルは morpho_src/lib/language/ に配置されている。
$ ls morpho_src/lib/language/
Messages.properties Messages_ja.properties
Messages_es.properties Messages_pt.properties
Messages_fr.properties Messages_zh_TW.properties
言うまでもなく、Messages_ja.properties が日本語用ファイルである。 ファイルのフォーマットは JAVA プロパティで、 エンコードはユニコードエスケープでなければならない。
世間ではユニコードエスケープを直接扱える「プロパティエディタ」なるものが あるらしいが、ここでは別にそんなものを使うまでもないので、 一旦 UTF-8 に変換して常用のエディタを使うこととする。 エンコード変換には native2ascii を使用する。 MacOS X の場合、もしかしたら X Code をインストールしないと使えないかも 知れない。
$ native2ascii -encoding UTF-8 -reverse morpho_src/lib/language/Messages_ja.properties > msg_ja.utf8
UTF-8 化したメッセージファイルを編集する。 編集が終わったらエンコードを元に戻す。
$ native2ascii -encoding UTF-8 msg_ja.utf8 > morpho_src/lib/language/Messages_ja.properties
Morpho のビルドには Apache Ant が必要だが、 Mac OS 10.9 からは Ant がベースシステムから除外されたらしい。そのため手動でインストールする。 野良でも brew でも Mac Port でもいいが、私は Mac Port を使っているので 以下のようにする。
$ sudo port install apache-ant
Morpho をビルドする。
$ cd morpho_src; ant macjarbundler
なお Windows 版をビルドするには
$ ant buildwinexe
とする。
ビルドされた Morpho を起動して修正したメッセージが適切かどうか確認し、 必要に応じて再修正を繰り返す。